『メゾン・ド・ヒミコ』(日) | 極私的映画と音楽のススメ

極私的映画と音楽のススメ

印象に残る映画には印象に残る音楽がある。
思い出の名場面に流れていた音楽、言葉などをご紹介

オダギリ ジョー 柴咲コウ 田中泯「メゾン・ド・ヒミコ」Official Photo Book/平間 至
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設定はかなりおもしろいですね。
老いたゲイのための老人ホーム。

そして、ここにいるおじいさまたちが、これまた面白い。
よくこういうキャラ立てをしたなあ・・というのが実感。

そしてさらに、そこに若者(しかも女性)が訪れる・・というところも
面白い展開を想像させて、これまた良い。


ただ、惜しむらくは、その設定に加えて、
雑多な要素を加えすぎてしまった点。


中学生くらいの少年のエピソードや、
柴崎コウの会社の上司との関係なんかまでは
深入りしないほうがよかったな。

これがなかったら、ありえないけれど、きっとどこかにありそうな
空間・・とおもわせる雰囲気があったのに、このせいで、
とたんにすべてが嘘っぽくなってしまった。

要は展開に無理があるのが見え見えで。


とはいえ、その点を差し引いてみれば
これはこれで、非常に楽しめる夢の世界。

また会う日までの音楽に乗って
皆で踊るシーンは、そのムードが最高に達する瞬間ですしね。
このシーンは、かなり記憶に残るし、この映画の一番の名場面。



老いは誰の身の上にも平等にやってくる。
それとどう向き合っていくかというのは、各個人が
生前なすべき使命のようなもの。


この映画では、老人ホームにやってくる女性のほうが、
老人のような心持をしていて、
逆にゲイの老人たちに、心をなごまされていく。

なんか、その過程がほほえましくて、なかなか良い映画でした。


また逢う日までのシーンはyouytubeとかにもあがってますんで
ぜひご覧になってください。

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